ハーレーのエンジン 歴史や特徴

ハーレーエンジン

今や100年以上の歴史を誇るアメリカンバイクの代表ハーレー。
歴代の中で最も製作期間が長く、且つ現在も高い人気を誇るフラットエンジンです。バルブの駆動方式には現在のOHVとは違いサイドバルブが採用され、シリンダーの上にバルブを配置する技術力が無かった事もあり、人気に反してその構造はとても非力なものでした。
しかし、構造がシンプル故に複雑な知識や工具を要さずにメンテナンスが可能だった事で様々な車両に採用されました。
長い製作期間と人気の高さはこんな所にあったかもしれません。

そしてもう一つの代表的なものは、長い業績不振を脱してハーレー復権の立役者ともなったエボリューションエンジンです。これをきっかけにAMFからの独立を果たしている事でも有名です。

アルミの採用により軽量化と放熱性の向上に成功し、またこの製品がコンピューターを使っての政策だった事が近代化の周知にも繋がりその製品への信頼性も飛躍的に向上させたのです。
アルミの鉄と比べての強度の低さを補う為にヘッドからクランクケースまでを貫通させる事で製品全体の強度並びに精度の向上を狙いました。

エボリューションとは英単語で進化等の意味があります。

ハーレーのエンジンはVツイン

ハーレー ボディ

オートバイエンジンの気筒は、1つのエンジンに1個のピストンが使われている場合は、シングルと呼ばれ、2この場合はツインと呼ばれています。
一口にツインと言っても種類はいくつもあります。

Vツインは、クルーザータイプのバイクに適した構造をしています。ハーレーの場合、挟み角は、一貫して45度を維持しています。

エンジンには、2ストロークと4ストロークがあり、2ストロークはバルブが必要ないので構造がシンプルで軽いです。一方4ストロークエンジンは、バルブの作動によって4つに分けられます。

ハーレーは1936年のナックルヘッドからツインカムまでオーバーヘッドバルブです。オーバーヘッドバルブは、バルブがサイドからピストンの上になったものです。バルブが上にくることにより燃焼室がコンパクトになり、排気と吸気がスムーズにできるため、パワーが向上しています。

ビッグツインに使われているカムは、4カムを1本のシャフトに並べたもので、メンテナンスが簡単になっています。